00000JAPANで銀行アプリ・ネットバンキングは使っていい?
公式は、金融系のサービスを利用する場合は、セキュリティの確保された専用アプリの利用や、HTTPS・VPN等の対策を自ら行うことを勧めています。「アプリなら安全」「バックグラウンドだから危険」と単純には言えず、何を・いつ・どの回線で行うかで判断が変わります。
要点
- 公式:金融系サービスは、専用アプリ・HTTPS・VPN等の対策を自分で行うことを勧める
- 銀行アプリの通信保護は銀行ごとに異なる。当サイトは各行の対策内容を確認していない
- アプリは、開いていなくても通信することがある(バックグラウンド通信)
- 緊急でなければ、通常回線に切り替えるか、後回しにする選択もある
前提:公式の説明
「00000JAPAN」は、大規模災害や深刻な災害等の緊急時に、被災地で誰でも使えるという利便性を確保するため、通信の暗号化等セキュリティへの対応は行っていません。利用は、緊急時の安否確認や情報収集等の最小限にとどめるとともに、やむを得ずIDやパスワード等個人情報の入力、金融系のサービス等他の用途で利用する場合は、セキュリティの確保された専用アプリの利用や、HTTPSやVPN等自らセキュリティ対策を行うことを勧めます。
出典:00000JAPAN利用上の注意点(Wi-Biz)(原文の趣旨を当サイトで要約)。総務省も同趣旨の注意喚起を出しています(00000JAPAN等により無料開放された無線LANの利用について(注意喚起)(総務省))。
アプリとブラウザの違い(当サイトの整理)
| 銀行アプリ | ブラウザのネットバンキング | |
|---|---|---|
| 通信の保護 | 銀行が実装した方式による(一般にTLSを使うが、詳細は銀行ごと) | HTTPSの確認が必要。URLの確認は利用者が行う |
| 偽サイトへの誘導 | 正規アプリなら誘導されにくい(アプリの入手元が正規であること) | URLの見間違い・偽サイトに注意 |
| 利用者ができる確認 | 限られる(実装を確認しにくい) | URL・HTTPS・警告の確認 |
公式が「セキュリティの確保された専用アプリ」を挙げているのは、利用者が個別に確認できるかどうかではなく、対策の一つとしてです。「アプリなら必ず安全」という意味ではありません。
操作の重さで分ける
| 操作 | 考え方 |
|---|---|
| 残高・明細の確認 | ログイン(認証情報の入力)を伴う。緊急性を見て判断 |
| 振込・送金・限度額の変更 | 被害が大きくなりうる操作。通常回線への切り替えや、後回しを検討 |
| ワンタイムパスワード・認証コードの入力 | 入力を伴う操作。認証コードの受信手段も確認 |
バックグラウンドで動いていたら?
スマートフォンのアプリは、開いていなくても、更新・通知・同期のために通信することがあります。00000JAPANに接続している間は、その通信も、暗号化されないWi-Fi区間を通ります。
- 「バックグラウンドだから危険」とは言えません。多くのアプリは、通信内容をTLSなどで保護しています。ただし、どのアプリがどのサーバーと通信しているか、といった情報は、Wi-Fi上の第三者から推測される可能性があります。
- 確認できる対策:銀行アプリを、ログインしたまま放置しない。使い終えたらログアウトする。必要がなければWi-Fiを切る、またはOSの設定でバックグラウンド更新を制限する(名称は機種で異なります)。
- 入力を伴う操作は別問題:バックグラウンドの通信とは別に、ログインや振込の操作自体に、上の対策が必要です。
使う前のチェックリスト
- 今すぐ必要な操作か(後で通常回線からできないか)
- 通常回線(携帯電話網)に切り替えられないか
- 正規のアプリか、正規のURLか
- VPNを事前に設定していれば、接続してから行う(VPNで変わること)
- 使い終えたらログアウトし、Wi-Fiを切る
銀行アプリの通信保護の実装は、銀行ごとに異なります。当サイトは、各銀行の対策を確認していません。不明な点は、各銀行の公式案内を確認してください。
2段階認証の受信手段や、認証アプリ・バックアップコードの準備は、平時にしかできません(災害前のスマホのセキュリティ準備)。
よくある質問
銀行アプリは使ってはいけませんか?
禁止ではありません。公式は、金融系のサービスを利用する場合は、セキュリティの確保された専用アプリの利用や、HTTPS・VPN等の対策を自ら行うことを勧めています。緊急性と、通常回線への切り替えの可否を見て判断してください。
銀行アプリを入れているだけで危険ですか?
入れているだけでは、危険とは言えません。バックグラウンド通信の可能性はありますが、一般にアプリは通信をTLS等で保護しています。ログインしたままにしない、必要がなければWi-Fiを切るなどの対策があります。